向いてる仕事、向いてない仕事というのは間違いなくあると思う。
私は臨機応変な対応が求められる仕事や体力の必要な仕事はできないと、この23年でなんとなくは実感した。
今の設計の仕事は、上司に守られてるうちは自分の判断でお客さん(発注者)に大きな損害を与えることはないし、聞けば色々教えてもらえるし、座り仕事だし、臨機応変にやっていくこともそこまで多くないので、最初は「接客のバイトより楽ー!!」とか思ってた。
しかし最近思うのは、この仕事を一生続けるのは無理かもしれない…と。
色々言われたりしたって私の直属の上司(女性)は配属初日から惚れ込んだほどにかっこよくてやさしくて、尊敬しているから、できる限りはついていきたいとは思いながらも、そもそも私ってこの仕事、向いてるのかなあって時々思うようになった。
むろん、2年目でそんなこと分かるのかっていう話ではある。わたしが見ているのなんて莫大な業務の一部だろうし。
なんで建築の仕事を選んだかいまいちど考えてみれば、母親から「手に職をつけなさい」と教え込まれ、技術士の父親を見てなんとなく、自分は絵を描くのも好きだし建築士なんて良いのかもしれないとか思って志した道。
ひとりぼっちで苦しんだり転部とか考えたりしつつも大学を4年間続けられたのは、好きっていう気持ちがないことはないんだと思う。
ただ、いまいちピンとこないというか、
もっと適職があるなら探したいと思ってしまうのは、逃げ癖標準搭載の私にとって必然的なこと。
でも多分そこじゃないんだと思う。この調子じゃどの仕事についても同じことで、何かしらで悩んで「いやこの仕事向いてないのでは」と思いながら転々としてしまう未来は見える。
そもそも実家暮らしで彼氏もいないわたしにとって、仕事というもの自体"しなくても死なない"ものであるというふうに思ってしまっている節があり、やはり一人暮らししてもっと自分を追いつめようという結論に至る。
意志あるところに道は開ける。
とりあえず3年。とりあえず3年。